【JR四国】特急むろと 引退
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特急「むろと」が、2025年3月15日のダイヤ改正をもって姿を消すことになりました。
「むろと」の歴史は1962年にまで遡ります。高松駅 – 牟岐駅間を運行する準急列車に使用されたことがその名称の起源となりそうです。牟岐線では初めての優等列車であったことも特筆されます。その後、様々な経緯を経ながら1999年3月に現在の特急「むろと」として運行を開始しました。
牟岐線の特急列車は度重なる改変を経ますが、中でも2019年3月16日のダイヤ改正は大きな変化となりました。徳島~阿南間の30分間隔運行の導入と引き換えに、阿南~海部間は減便され、「ホームエクスプレス阿南」は廃止。「むろと」も1往復に縮小されました。そして利用者減少等の諸事情が勘案され、ついに2025年3月14日をもってその長い歴史に幕を下ろすことになりました。
室戸岬の灯台をイメージしたヘッドマークを掲げ、令和の時代も運行を続けてきた「むろと」。四国の風景と共に多くの人々の記憶に刻まれることでしょう。長年にわたり地域の交通を支えてきた「むろと」の功績に、感謝の意を表したいと思います。
(2025年3月執筆)
多くの方々の思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:写真AC