対鶴橋 解体
- 建物・施設
対鶴橋が解体撤去されます。 対鶴橋は岐阜県中津川市の木曽川に架かっている橋です。賤母発電所の建設資材を中央本線坂下駅から運搬するために、現在の大同電力により架橋されたことが設置起源です。
この一風変わった名前は、帝室林野管理局の長官だった南部光臣の家紋「対鶴」に由来します。桜の季節には、地元坂下の人々にとっては絶好の花見スポットとして、賑わいを見せていましたが、近年はそのような人も減り、殆ど利用者がいないような状況でした。1976年と2005年に大規模な修繕を行い、テコ入れを図りましたが、橋そのものの老朽化に加え、近隣住民の利用も少なかったため、ついに2017年11月より全面通行止めとなり、翌12月には解体作業が開始されました。
99年間と、ほぼ一世紀に渡って中津川の人々の、文字通り架け橋となっていた対鶴橋。本格的な撤去に入る前に、岐阜の歴史の1頁に刻まれた橋を目に入れてみてはいかがでしょうか。
(2018年6月執筆)