JR東日本 E351系S21編成 引退
- 乗り物
東京は新宿から中央本線を駆け抜け長野県までの特急運用をこなしてきた車両がついに引退となりました。
同車は、それまでの中央本線特急の置き換え用として1993年にデビュー、JR東日本で初めてのVVVFインバータ制御と振り子装置を備えていることで注目を集めました。中央本線はカーブが多いため、E351系は八王子から松本間で振り子装置を活用し、カーブでも速度を落とさずに走行できたのです。本項で紹介するS21編成は「量産先行車」と呼ばれ、のちに生産された量産車と比べると細部が異なっています。長らく新宿と長野方面を結ぶ「スーパーあずさ」を中心に活躍してきましたが、後継のE353系に後をゆずり2018年3月16日で定期運行を終了。4月7日の臨時運用でラストラン、その後全車廃車となりました。現在ではE353系の運用が拡大していますが、先代のE351系の活躍もぜひとも記憶に留めたいものですね。
(2018年8月執筆)
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA