【三江線】 江平駅 廃駅
- 乗り物
- 建物・施設
2018年3月31日に廃線となったJR三江線。1日の平均乗客数が1人という駅も珍しくなかったためですが、その1つが1963年に造られた江平駅(島根県邑智郡邑南町上田江平3021)でした。
駅舎はなくホームに屋根があるだけのシンプルなつくりの駅でしたが、廃線とともに55年の歴史に幕を下ろしました。
ホームから東の方向を見ると、対岸の作木地区へ渡る橋と大きな桜の木があり、西側を見ると山が迫っています。そして西側の里山を上がった上田、平佐地区には棚田が広がります。現在は過疎・高齢化に伴い、地元で田を維持する人が減少しています。そのため20年前から「棚田オーナー制度」を導入したところ、2018年5月には全国各地から「田植えをする人」が集まり、無事に田植えも終了したとのこと。この制度に伴い、ほたる祭りやフォトコンテストなども開催されているそうです。
地域の人々の大切な心の拠り所であった江平駅。その歴史は大切に語り継がれてゆくことでしょう。
(2018年11月執筆)
懐かしい記憶が蘇る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
PHOTO:PIXTA