学習院旧正門 移転
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国の重要文化財として指定されている学習院旧正門(東京都新宿区戸山三丁目20番1号)は、1877年に神田錦町にあった「華族学校(現在の学習院)」の正門として建築されたものです。門は鋳鉄製で、本柱の間は5.54メートル。さらに左右にある脇柱との距離は1.7メートル、と非常に大きなものとなっています。この本柱と脇柱には透かしの唐草模様が施されているのが非常に印象的です。門が建築されたのち、1886年に当時の校舎が焼失したことで紡績会社の手に渡ったものの、1928年には目白の学習院本院に戻りました。さらにその後女子学習院の移転に伴って1949年に現在の場所に移転。誰の制作かははっきりとはしないものの、埼玉県の川口市で作られたと考えられており、当時の鋳造技術を知る上でも非常に重要なものとされています。
(2019年3月執筆)
見事な佇まいです。
貴重な重要文化財です。
日差しの強い日にはまた違った顔を見せてくれます。
PHOTO:PIXTA