寝台特急 カシオペア 引退
- 乗り物
寝台特急「カシオペア」は、1999年7月に上野と札幌を結ぶ豪華寝台列車として運行を開始しました。ルバーメタリックの車体に5本のストライプをあしらったスタイリッシュなデザインは、鉄道ファンの注目を集めました。全車両が2階建てで、すべての客室が2名用A寝台個室という高級仕様となっており、プライバシーを重視した快適な空間が提供されていました。車内にはレストランやラウンジカーも設けられ、地元食材を使った料理や車窓からの風景を楽しむことができました。
2010年には新型のEF510形500番台機関車が導入され、運行の幅が広がりました。2011年の東日本大震災では一時運休となりましたが、5月には運転を再開し、多くの人々に勇気を与えました。2016年3月26日、北海道新幹線の開業に伴い定期運行を終了。その後は「カシオペア紀行」などのツアー列車として活躍してきました。しかし、2025年6月をもって寝台列車としての運行を終える予定です。
カシオペアは多くの旅人に特別な時間と美しい思い出をもたらしました。最後の運行を迎える今、運行管理に携われたJR東日本様への感謝の気持ちを新たにし、鉄道でめぐる旅の魅力を改めて感じたいものです。
PHOTO:PIXTA