青山北町都営アパート 取壊
- 建物・施設
青山北町都営アパートは、東京都港区北青山3丁目に位置する歴史ある団地です。この地は1900年に東京府師範学校が移転してきたことから始まります。1936年に学校が移転した後、1957年から1968年にかけて、4階から5階建ての都営住宅が建設されました。
この団地は、表参道駅から近く、青山通りのすぐ北側に広がる約4ヘクタールの敷地に立地します。各戸の面積は32〜52平方メートル、間取りは2DK~3DKで、長年多くの人々の生活の場となってきました。
しかし、建設から60年以上が経過し、建物の老朽化が進んだため、東京都は2016年に建て替えと再開発計画を発表しました。この計画は、「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」の一環として進められ、国際競争力の強化を目指すものです。2018年より建て替えが開始され、2019年には20階建ての新しい「都営北青山三丁目アパート」が竣工しました。この建て替えでは、高層・集約化が図られ、創出された都有地では民間活力を活用した開発が進められています。
今後、この地域はさらなる発展が期待されますが、長きに渡り当地の人々の生活を支えてくれた古き良き昭和の団地の歴史をわすれないようにしたいものです。
(2024年12月執筆)
懐かしい記憶が蘇るという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
PHOTO:PIXTA