東北陶磁文化館 閉館
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東北大学名誉教授である芹沢長介氏から寄贈された、東北地方で創られた近世の陶磁を展示する東北陶磁文化館(宮城県加美郡加美町字町裏64)が2020年度中に閉館予定です。加美町では、「縄文芸術館」「切込焼記念館」と合わせて老朽化した博物館の統廃合が課題となっていますが、新たな博物館設立の予定は立っていません。芹沢氏は人間国宝である芹沢介氏の息子で、培われた審美眼により選ばれた貴重なコレクションをみることができます。地元で焼かれていた青を基調とした染付の「切込焼(きりごめやき)」や素朴で力強い東北ならではの、陶磁器を今ならゆっくりと観ることができます。近くにある縄文芸術館と合わせて、加美町の文化施設を巡ってみてはいかがでしょう。(2019年6月執筆)