南山城跡 切り崩し
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戦国時代に毛利軍が築いた南山城(岡山県倉敷市船穂町柳井原40-1)は、倉敷市の高梁川と小田川の交わる場所に位置しています。この場所は瀬戸内海への河口近くでもあり、陸上・河川・海上の交通の要所でもありましたが、西日本豪雨で決壊した小田川の流れをスムーズにする付け替え工事に伴い、この南山城跡が削り取られることが決まりました。
南山城は地元の岡山県古代吉備文化財センターによって発掘調査が行われ、説明会や見学会が実施されました。440年ほど前に築かれた跡には、鉄壁の要塞ともいえる堀や岸が配置されていたことがわかっています。また、弥生時代の竪穴住居跡や土器なども出土し、古墳時代と考えられる埋葬施設も発見されました。
発掘調査が終了し、山ごとなくなってしまいますが、まだ城跡をイメージできる間に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2019年12月執筆)
長年に渡り地域の景色の一部でありました。長きに渡りお疲れ様です。
PHOTO:くろうさぎ様
VIDEO : 朝日新聞社 様