おさふねサービスエリア 建屋 取壊
- 建物・施設
1964年4月、全国で2番目のドライブインとして誕生したおさふねサービスエリア(岡山県瀬戸内市長船町長船1133-2)は、長年に渡り国道2号線を走るドライバーや旅行客に親しまれてきました。
当時としては画期的な施設だったおさふねサービスエリアは、長距離移動の疲れを癒すオアシスとして多くの人々に愛されます。 1972年の山陽新幹線開通後は、「新幹線が見えるドライブイン」として鉄道ファンにも人気を博しました。
1988年には温泉施設「吉備津の湯」が開設され、美肌効果があると評判を呼び、観光スポットとしても人気を集めました。 その後も何度かのリニューアルを経て、レストランや売店の拡充、地元特産品やお土産販売コーナーの充実化するなどの施策を実施し、地域活性化にも大きく貢献してきました。
長きに渡り多くの人に愛された施設ですが、長年の経過により建物自体にも老朽化が進んでおります。そして建物の取壊が正式決定。2024年5月6日、建替えのため一時閉館し、おなじみの赤い三角屋根が目印の建物はその役割を終えます。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと60年間に渡る美しい営みを感じ取ることができるはずです。
(2024年1月執筆)
PHOTO:PIXTA