小樽市立北手宮小学校 閉校
- 文化・教育施設
小樽市立北手宮小学校(北海道小樽市梅ヶ枝町40番1号)の創立起源は1930年の北手宮尋常小学校の開校です。その後1935年に「第1回雪まつり」が当校で開催されました。実はこのイベントが全国的に有名な「札幌雪まつり」の発祥の一つと言われております。当時は約700名にも及ぶ児童が在籍していた学び舎でした。そして1947年の校舎移転、1959年の学校名変更(小樽市立北手宮小学校)などの歴史の変遷をたどります。敷地内には「雪まつり発祥の地」として記念碑が建てられており、校舎内にも「雪まつり資料館」があり、来校者を楽しませてくれておりました。
美しい歴史を持ち地域住民に愛された同校ですが、少子化の波の影響は大きく、児童数の減少は続きました。最終年度の在籍生徒数は9名でした。立派な歴史を有し、美しい日常の営みに囲まれた学び舎は2016年3月31日に閉校。堂々たる85年の歴史に幕を下ろしました。
小樽港を望む高台から眺める景色はきっと昔の姿と大きくは変化していないはずです。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪れて、小さな子供達がつくりあげた「雪まつり」のルーツを確かめてみてはいかがでしょうか。
(2020年6月執筆)
当校の歴史上の最後の運動会の様子です。
「雪まつり資料館」です。有名な「さっぽろ雪まつり」の原点かもしれません。
長年に渡り、地域の子供達をお守り頂きありがとうございます。
PHOTO:ezosatomi様
同校の卒業生より暖かいメッセージを預かっております。次のページへどうぞ。