長野原線 太子駅 廃駅
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我妻線の太子駅(吾妻郡中之条町大字太子)が廃駅となったのは1971年5月1日のことです。
1945年に日本鋼管群馬鉄山の専用線として開業。ここが当駅の起源となります。そのあと1952年の国鉄への移管(貨物輸送)、1961年の旅客取扱開始などの歴史を経て、1971年に吾妻線へと路線名称が変更。当駅はそのまま廃駅に至りました。
民間所有駅から国有駅として変遷するなど独自の歴史を有する太子駅。当駅跡は車止めや鉱石積み出しのホッパーなどが遺構として残存していました。2013年には駅名標等が再度設置し直されました。そして残されていた遺構を活用する形で、ホッパー跡も修復され、レールも敷設。プラットホームの復元もされています。
かつて群馬鉄山から算出される褐鉄鉱と鉄明礬石等の運搬鉄路拠点としての役割を担っていた太子駅。関係者様の尽力によりその歴史を堪能できる観光駅に生まれ変わっているようです。ゆかりのある方もそうでない方も一度現地を訪問されてはいかがでしょうか?地域の歴史ロマンに触れることができるかもしれません。
(2020年8月執筆)
美しく復元されています。
歴史ロマン満載の場所のようです。
これからも地域の大切な場所であり続けて下さい。
PHOTO:takahumikawasaki様