白糠町立上茶路小中学校 閉校
- 文化・教育施設
白糠町立上茶路小中学校(北海道白糠郡白糠町上茶路基線68番地)がその歴史に幕を下ろしたのは1976年3月末のことです。当校が置かれた上茶路の集落は、北海道東部の山林地帯を流れる茶路川の上流域にあります。茶路川沿いの集落は炭鉱開発や林業にかかわる人たちが切り開いてきたもので、かつては石炭や木材の運搬のために作られた国鉄白糠線が走っていました。茶路川や国鉄の線路に沿って国道392号が敷設されており、国道から上茶路駅跡地へと入る道の脇、集会所前に当校の記念碑が残されています。
記念碑に記された内容によると、1916年(大正5年)に校舎が建設され、学び舎としての歴史が始まったとされています。記念碑の台座はかつての校門ですが、当地で採掘されるメノウが使われているようです。閉校から20年以上たった2020年には近隣の工事にかかわる人たちなどによって、当校の記念碑が建てられたました。この学校が地域の人々にとって大切なものであったことがうかがわれます。
地域に愛され長きに渡り当地の子供達の成長をみまもった60年の歴史の記憶は、関係者様の胸の内に刻み込まれています。 ご興味のある方はこの場所に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。緑深い静かな集落と北の大地を貫く清らかな川の流れがあなたを迎えてくれることでしょう。
(2021年11月執筆)
確かにここに学び舎が存在した。その証です。
地域の学び舎を守り抜いた先人達の強い想いを忘れずに引き継ぎたいものです。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO:poteto089aaa様