【しなの鉄道】大屋駅舎 解体/取壊
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しなの鉄道の大屋駅舎の建替工事が開始されたようです。
大屋駅の開業は1896年。官設鉄道信越線の駅としてその歴史の歩みを始めます。製糸業が栄えていた当地の事業者や住民が新駅設置の陳情を行い、それが実現する形でその歴史の歩みを始めたという史実を有します。日本初の請願駅としての史実を有する当駅の歴史的価値は高く評価されており、経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。
駅の誕生当時の姿を現在にまで伝えてきた木造駅舎は素朴で美しく日本全国にファンが存在するそうですが、近年は老朽化をはじめとする各種の問題等も指摘されていました。そしてついに駅舎の取壊改修工事が始まりました。
長きに渡り当地の景色の大切な一部であった大屋駅舎。改修を重ねつつも127年間に渡り活躍してくれた駅舎に日本全国から労いの声が届いているそうです。
(2023年6月執筆)
多くの方の思い出を詰め込んでその歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA