ニッカウヰスキー余市蒸留所
- 建物・施設
ニッカウヰスキー余市蒸留所(北海道余市郡余市町黒川町7丁目6)は、「日本のウイスキーづくりの原点」ともいえる蒸留所です。日本人で初めてスコットランドウイスキーの製造技術を身につけた、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝が1934年に建築を行いました。
余市蒸留所の敷地面積はおよそ13万2,000平方メートルで、余市川の伏流水を仕込みに使用。発酵槽はステンレス製が10基、蒸留器は初留釜4基と再留釜2基が稼働しており、その中でも初留釜の石炭直火焚きは世界でも希少な存在。この石炭直火によって、余市独特のモルトウイスキーが生まれるといわれています。
余市蒸留所では現在もウイスキーの製造が行われており、2022年2月には、事務所棟、第一・第二乾燥棟(キルン塔)、蒸溜棟、第一・第二貯蔵庫など計10棟の施設が重要文化財に指定されています。現在は蒸留所の見学も可能となっていますので、興味のある方はぜひ足を運んでみると良いでしょう。
(2023年3月執筆)
貴重な設備です。
貯蔵庫です。
PHOTO:PIXTA
竹鶴政孝氏。戦後日本を代表する実業家の一人です。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?