【五本松公園】平和祈念塔 解体
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五本松公園の平和祈念塔(島根県松江市美保関町美保関658)が解体されました。この塔の建立は1929年にまで遡ります。1927年8月に地蔵崎の北東沖で演習中に衝突、沈没した日本海軍の駆逐艦「蕨」・「葦」の犠牲者119人の慰霊目的で建立されました。
終戦までは海軍元帥東郷平八郎の「慰英霊」の文字が刻まれた忠霊塔としての役割でした。しかし戦後、忠霊塔などの取壊命令が発令されたため、その文字盤が外され、1952年に平和祈念塔と定まったという史実を有します。
塔は解体されましたが、長きに渡り歴史を伝える象徴であり続けた事実は色あせないはずです。ご興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。当地の歴史を肌で感じる貴重な機会になることでしょう。
(2023年11月執筆)