安治川トンネル
- 建物・施設
安治川トンネルは、大阪市西区と此花区を結ぶ日本初の沈埋トンネルで、1944年に完成しました。当初は自動車も通行可能で、自動車専用のエレベーターも存在し、一日約1200台が利用するなどかなりの利用者が存在しましたが、安治川大橋が架けられて以降その利用者数は徐々に減少。また、エレベーター待ちの渋滞やトンネル内の排気ガス問題、車両の大型化の要因も相まって、自動車利用は廃止されました。
上記の経緯により人と自転車専用のトンネルとなった安治川トンネル。全国でも珍しい川底を渡る構造で、現在も地域住民の貴重な交通手段として現存し活躍中。ほぼ真上に阪神なんば線が通る場所に位置し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行き来する秘密の抜け道として利用されている方もいらっしゃるとのこと。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。歴史ロマン溢れるトンネルがきっとあなたを迎えてくれるはずです。
(2022年10月執筆)
現在でも多くの人が利用する現役のトンネルです。
希少な歴史を有する場所の一つと言えそうです。
PHOTO:写真AC