大館朝市 閉鎖
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大館駅前にある「大館朝市」が2023年12月31日をもって閉鎖されました。大館朝市の起源は戦後の1940年代中盤。市内の別の場所で露天商の方々が中心となり、大館商栄協同組合を設立し市場の管理運営を行いました。その後組合が解散し、建物は個人所有となりましたが、現在にいたるまで当地の台所として活躍し続けました。
かつて「第2市場」の建物のほかに、近くには「第1市場」があり、鮮魚店・青果店・総菜店等種々のお店が所狭しと軒を連ね、大いなる賑わいがあったそうです。しかしその後1990年代になると出店者は徐々に減少。「第1市場」は出店者がゼロに。そして「第2市場」は2022年9月からは「山田昆布店」のみとなっていました。そして2023年末をもって最後の店舗の「山田昆布店」が閉店。同時に大館駅前の「大館朝市」の歩みの歴史は閉幕となりました。「大館駅前」の顔として地域のアイコンにもなっていた場所のため、その閉鎖の報は地域で寂しいニュースとして受け止められています。
約80年間に渡り当地の発展を見守ってくれた「大館朝市」。思い出をお持ちの方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。在りし日の営みを記憶する貴重な機会となることでしょう。
(2024年1月執筆)