秋田火力発電所 閉鎖/解体
- 建物・施設
秋田火力発電所は、1970年に1号機の運転を開始し、東北地域の電力供給に貢献してきました。最終的には5号機まで拡張され、増大した地域の電力需要にこたえる役割を果たしました。
重油や原油を主燃料とする施設として、主に電力需要が高まる夏冬のピーク時に需給バランスを調整する重要な役割を担いました。しかし、設備も老朽化し、安価で効率の良い燃料にシフトする流れを受け、その重要性は徐々に低下。2003年に1号機が廃止され、その後3号機、2号機と順次廃止が進みました。
そして2024年7月1日に最後の4号機が廃止され、発電所はすべての発電機能を停止。今後は建物の撤去作業が行われる予定です。長きに渡り当地の景色の一部を構成してきた施設です。地域の経済発展に大きく寄与した施設の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(2024年7月執筆)
PHOTO:写真AC