奔別炭鉱
- 建物・施設
奔別炭鉱は、かつて北海道三笠市に存在した炭鉱です。1880年に開拓使御用掛が奔別の炭層を発見し、測量したところがその起源となりそうです。1900年に奈良炭鉱として開鉱し、その後、住友坂炭鉱から住友炭鉱と経営が移り変わりました。
1930年代から1950年代にかけては、三笠市最大の炭鉱として最盛期を迎えました。現役中には多くの炭鉱労働者が働き、1971年の閉山までに累計で2650万トンもの石炭が採掘されました。
当時は東洋一と呼ばれていた立坑櫓や選炭場などの遺構は現在も姿を残し、三笠ジオパークの構成資産の一つとなっています。勇壮な立坑櫓は歴史を伝えつづけ、今なお多くの人を魅了します。
(2024年1月執筆)
在りし日の営みを偲ばせてくれる建物です。
堂々たる佇まいはかつての隆盛を物語ります。
PHOTO:写真AC