大久喜鉱山
- 建物・施設
大久喜鉱山は愛媛県五十崎町にあった銅山です。
江戸時代に小規模な採掘が開始されました。明治に入り、鉱業権がたびたび譲渡されるなどその経営は不安定なものでしたが、1934年に昭和鉱業の経営に移り、機械化や探鉱により採掘量が増加しました。 そして戦後も中規模鉱山として存続しました。1971年の閉山までの間で、銅精鉱を約27,300トン産出しています。
三波川帯と御荷鉾線が接する場所に位置し、母岩は緑泥片岩からチャート、斑糲岩まで多様なものが存在。三波川帯と秩父帯双方の地体構造を有しました。御荷鉾線上のキースラガー鉱床という地質的な特徴を持ち、高い金銀含有率を誇りました。閃亜鉛鉱、輝コバルト鉱なども産出した鉱山でもあります。
閉山後は鉱山跡地にテーマパークと鉱山資料館が建設されましたが、現在は廃坑となっていますご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?在りし日の歴史ロマンを感じ取れるはずです。
(2024年4月執筆)
在りし日の営みを感じ取れる景色です。
愛媛県五十崎町の地にも歴史ロマン溢れる場所が存在します。
PHOTO:写真AC