千代ヶ崎砲台跡
- 建物・施設
千代ヶ崎砲台は、東京湾要塞の一部として明治時代に建設された沿岸砲台です。江戸時代後期に会津藩により平根山に台場が造られましたが、その場所に隣接して1892年から1895年にかけて陸軍によって建設されました。標高約65mの高台に、28cm榴弾砲と呼ばれる大口径の大砲が備えられたことを特徴とします。南北に3つの砲座が並び、各砲座に28センチ榴弾砲2門ずつ計6門が備えられました。
第二次世界大戦中の太平洋戦争期に東京湾防衛や陸上部隊支援の役割を担い、朝鮮戦争期には艦砲射撃支援や東京湾防空監視任務に従事したという史実が残ります。
2015年に、猿島砲台跡とともに国の重要文化財に指定された千代ヶ崎砲台。東京湾の防衛を目的とした明治期の代表的な沿岸砲台跡として、その築城技術と歴史的価値は公に高く評価されています。
是非一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと平和の尊さを感じ取れることでしょう。
(2024年1月執筆)
平和の有難みを再認識できる貴重な史跡と言えそうです。
PHOTO:写真AC