ANAクラウンプラザホテル大阪 閉館
- 商業施設
- 建物・施設
大阪の繁華街・北新地に君臨するANAクラウンプラザホテル大阪は、長年にわたり大阪の象徴的な存在として愛されてきました。1984年10月21日、「大阪全日空ホテル・シェラトン」の名で産声を上げ、以来、国内外の旅行者やビジネスパーソンの拠点として重要な役割を果たしてきました。
時代の流れとともに、1995年4月に「大阪全日空ホテル」へ、2008年10月には現在の「ANAクラウンプラザホテル大阪」へと名称を変えながらも、その存在感は衰えることはありませんでした。地上24階、地下3階という堂々たる佇まいに473室の客室、11の宴会場、そして多彩な飲食施設を擁し、大阪の街に彩りを添え続けてきました。
しかし、40年以上の歴史に幕を下ろすこととなり、2025年10月15日での閉館が決定し、当局から正式に発表されました。閉館に先駆け、館内の名店も順次その歴史に幕を閉じます。このホテルの閉館は、大阪の街の移り変わりを象徴する出来事と言えるでしょう。閉館までの限られた時間は、この歴史的建造物の魅力を体験できる貴重な機会といえそうです。大阪を訪れる際には、ぜひこのホテルに足を運び、40年の歴史が紡いできた特別な雰囲気を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
(2025年2月執筆)
PHOTO:PIXTA
NHKの連続テレビ小説「純と愛」では、主人公・狩野純が大阪で最初に勤務するホテル「オオサキプラザホテル」の外観として、ANAクラウンプラザホテル大阪が使用されました。
「純と愛」は、沖縄・宮古島出身のヒロイン狩野純が、理想の「魔法の国のようなホテル」を作る夢を追う物語。大阪の老舗ホテルに就職した純は、個性的な同僚や宿泊客と関わりながら成長する。やがて愛という不思議な力を持つ青年と出会い、共に困難を乗り越えていく。家族の問題やホテル業界の現実に直面しながらも、夢を諦めずに突き進む姿が描かれます。