GiGO秋葉原1号館 閉館
- 商業施設
秋葉原の「GiGO秋葉原1号館」は、1992年に「ハイテクランドセガシントク」として開業しました。開業当初から、駅前の目立つ赤い外観と多層フロアという圧倒的な存在感で、秋葉原のランドマークの一つとなりました。その後、店名は「クラブセガ秋葉原」「セガ秋葉原1号館」と変遷し、セガ時代にはゲームファンだけでなく国内外から多くの観光客も訪れる名所へと発展しました。
2020年代に入り、アーケード業界の変動の中で運営母体様が変更され、2022年には「GiGO秋葉原1号館」に改称されました。リニューアル後もアイコニックな赤い外壁を継承し、長年にわたり秋葉原文化とゲーマーの聖地の象徴であり続けました。ここでは最新のアーケードゲームはもとより、クレーンゲームやプリクラなど、多様なエンターテインメントが楽しめ、世代や国籍を問わず幅広い人々が集う交流の場となっていました。
しかし、2025年8月末、建物の定期借家契約満了により惜しまれつつ閉館を迎えます。30年以上にわたり秋葉原の絶え間ない変化を見守ってきたこの場所は、多くの人々の記憶に深く刻まれる存在です。名高いオタク文化やポップカルチャーの発信地として、ユーザーにとって“帰る場所”であり、特別な思い出を作ってきた場所でした。
最後に、長年運営に尽力されてきたスタッフの皆様に心から敬意が表されます。数え切れないゲーム体験や出会いをもたらしてくれた空間に、改めて感謝し、訪れた人々がそれぞれの記憶を大切にされることが願われます。
(2025年7月執筆)
PHOTO:PIXTA