函館市立的場中学校 閉校/統合

  • 文化・教育施設

「函館市立的場中学校」(北海道函館市的場町12-7)は、建築家である小南武一氏が課長を務めた函館市建築課の設計により、1936年に2つのグリーンベルト(防火帯)が交わる場所に建築されました。1934年に発生した函館大火から教訓を学び、コの字型に設計された3階建ての鉄筋コンクリート造りになっています。火災時の緊急避難場所としての防火対策も考えられたといいます。丸型の窓、玄関の装飾など、所々に彩られたモダンな設計は、卒業生にとっても懐かしむ校舎の姿でしょう。

マンモス校として多くの生徒が学んだ歴史もありますが、時代とともに少子化が進み、凌雲中・光成中・的場中の3校とともに統廃合されます。2018年4月に「函館市立巴中学校」が誕生します。堂々たる歴史を引き継ぎつつ、新しい歴史の幕あけとなります。

(2018年1月執筆)

 

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