近若鉄道 近江今津駅舎 解体

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現存する唯一の駅舎、近若鉄道「近江今津駅舎」(滋賀県高島市今津町名小路1-9-1)が解体されます。近若鉄道は名前の通り、滋賀(近江)と福井(若狭)をつなぐ鉄道として1931年に三井寺~叡山間で開通しました。湖西地方の活性化を期待し、沿線を福井県にまで伸ばす計画でしたが、資金繰りがうまくいかず実際には近江今津駅が終点となってしまいました。近江今津駅が完成したのが鉄道運行開始から10年も経ってからということもあって、今津町民は近江今津駅の開通を心待ちにしていたそうです。開通セレモニーの様子は、当時の新聞記事にも残っているほどです。この駅は様々な人が利用していました。近くの旧制中学校に通う学生や、饗庭野演習場へ向かう陸軍兵士、スキー場や海水浴場も近かった為、県外からも多くの人々が足を運んでいました。人々の生活を支えた近若鉄道ですが、JR湖西線の開通に伴い1969年10月31日に営業を終了しました。当時近若鉄道は26の駅がありましたが、現存する駅舎はこの近江今津駅のみです。ノスタルジックな雰囲気を残す駅舎を眺めながら、当時の情景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(2018年4月執筆)

 

 

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