日高本線 日高三石駅 廃駅
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JR北海道日高本線の日高三石駅(北海道日高郡新ひだか町三石旭町)が、その歴史に幕を下ろす可能性が高まっています。旧三ツ石町の玄関口として1933年に開業した日高三石駅(北海道日高郡新ひだか町三石旭町)は、中心街からやや離れた位置に静かに佇みます。JR北海道へ移行される前は木造の駅舎がありましたが、平成5年に新しい駅舎に建て替えられて現代的な作りに。現在の駅舎は「ふれあいサテライトみついし」を併設しており、地元の魚介を味わえる食事処もありました。ここで三石の美味しさに舌鼓を打った人も多かったようです。この地区は今も昆布の生産が盛んに行われていますが、全国的に有名な日高昆布の学名は「三石昆布」。実はこの地区が発祥の地のため、いまでも三石の昆布を求めて訪れる人もいるのだとか。
現在、日高本線は過去に受けた高波被害により路線が甚大な被害を受け、一部区間で運休が続いています。残念ながら復旧費用が多額にのぼるということで再度の開通は不可能という見込み。運休中の区間は、2020年を目処に廃止されるという方向が発表されているため、日高三石駅も83年の長い歴史に幕を下ろすことになりそうです。ゆかりのある方は、今の内に訪れてみてください。
(2018年11月執筆)
駅舎です。これは建替え後でしょうか。
プラットフォームからの景色です。もうすぐ見れなくなる景色かもしれません。
長年に渡り、お疲れ様でした。そしてありがとうございます。
PHOTO:PIXTA
追記・・日高線の一部区間のバス転換が正式決定しました。2021年の3月をもって当駅は廃駅となります。(2020年8月)
VIDEO: 北海道ファンマガジン 様