大牟田市庁舎 建替/移転
- 建物・施設
1933年に大牟田市庁舎が火災により焼失した後、1936年に新しく大牟田市庁舎(福岡県大牟田市有明町2丁目3番地)が落成しました。JR大牟田駅前に位置し、近世代的鉄筋コンクリート4階建てと呼ばれる様式で、中央背面に議場が張り出し、中央部には5層の塔を設けています。第二次世界大戦の戦火にも耐え抜いた貴重な建造物であり、高射砲の台座や防火用水槽などが残されています。
2005年に国指定の登録有形文化財になってからも、改修を重ねながら庁舎としての機能を果たしてきました。しかし、2016年の熊本地震による損壊もあり、2018年に大牟田市庁舎の現在の地での建替えが決定。83年の歴史にいったん幕を下ろすことになりました。今後はバリアフリー化し耐震性を高め、文化財としての資料による保存と特徴的な部分は移設が予定されています。
(2019年2月執筆)
昭和初期から改修をしながら現在に至ります。
市内の要所にそびえたつ立派な建物です。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA