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炭鉱電車 廃線にともなう退役

  • 乗り物

かつて三井三池炭鉱(福岡県大牟田市宮原町1丁目86-3)で採掘される石炭の運搬を行っていた炭鉱電車が、2020年5月で退役する予定となっています。

旧三池炭鉱専用鉄道は、もともと1878年に馬車鉄道として使用され始めたもの。1891年には横須浜から大浦坑間が開通し、石炭や資材の運搬において活躍。その後蒸気機関車が使われ始めたことで、線路が延長され、1905年には三池港まで線路が繋がりました。また、最盛期の1960年台には、鉱山で働く従業員の通勤の足としても使用されていたと言います。その後、蒸気機関車から電気機関車に変わっていったものの、石炭鉱業が衰退するとともに路線も縮小。最後に残っていた旧三池炭鉱専用鉄道の廃線が決まったことにより、炭鉱電車も廃線になることが決定しました。

国内最古の炭鉱電車がなくなることは、時代の移り変わりを感じさせます。もしゆかりのある方は、もう一度その勇姿を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。

(2020年3月執筆)

 

戦後の日本経済の大切な一翼を担いました。

 

この車両が石炭事業の歴史そのものと言えそうです。

 

長年に渡り、本当にお疲れ様でした。

 

PHOTO:PIXTA

VIDEO : 三井化学株式会社 様

 

追記・・炭鉱電車のラストランは2021年7月31日。専用鉄道の宮浦駅構内でラストラン見学会が開催されます。 (2021年7月)

 

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