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稲童掩体

  • 建物・施設

福岡県行橋市にある稲童掩体は、第二次世界大戦中に築かれた旧海軍築城航空基地の一部です。敵機の空襲から軍用機を守るために造られた格納庫です。

掩体は、幅26.8m・高さ5.5m・奥行き23.5mという巨大な造り。主に陸上爆撃機「銀河」や「一式陸上攻撃機」などの格納用途に建設されました。土盛りによるカムフラージュが施されていましたが、滑走路との間に誘導路があったため、1945年3月頃から空襲の標的となり、周辺には数十名の犠牲者が出ました。当時の様子を伝える機銃掃射痕は現在も壁に残っています。

戦後、周辺地域の開発が進み多くの掩体が消滅しましたが、稲童1号掩体壕はほぼ当時の状態で保存されています。稲童掩体は2023年3月28日に「海軍築城航空基地稲童掩体」の名で福岡県指定史跡に指定されました。

稲童掩体は、戦争の悲惨さを後世に伝えるとともに、平和の尊さを改めて認識させてくれる場所です。実際に訪れて当時の様子を体感し、戦争について考える機会にしてみてはいかがでしょうか。

(2024年1月執筆)

PHOTO:写真AC

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