二本煙突
- 建物・施設
田川市の二本煙突は、1908年に三井田川鉱業所伊田竪坑の採炭用蒸気機関の排煙のために建設された歴史的建造物です。高さ45.45メートル、使用された煉瓦約213,000枚という規模は、現存する明治期の煙突としては国内最大級です。
当初は炭鉱の動力源として重要な役割を果たし、1952年に巻上機が電化された後も、病院や炭鉱住宅の給湯用としてボイラーは使用され続けました。二本煙突は田川市発祥の作業唄「炭坑節」にも歌われ、地域の文化的アイコンとして愛されています。2007年には国の登録有形文化財に登録され、現在は石炭記念公園内に保存されています。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。福岡県田川市にも歴史ロマンあふれる産業遺産が存在します。
(2024年8月執筆)
PHOTO:写真AC