足寄町立上螺湾小学校 閉校
- 文化・教育施設
1970年3月31日、足寄町立上螺湾小学校が閉校しました。
1915年に地域の有志が10坪程度の草葺校舎を建てました。当初は学童6名の私設教育所ですが、こここそが当校の創立起源になります。その後、上螺湾国民学校（1941年)、上螺湾小中学校（1954年）と名称を変更しつつその歴史を繋いできました。
上螺湾集落の中心近辺から伸びる未舗装道路から少し入ったところにあるゆるやかな高台。ここに木造の校舎が静かに佇みます。必ずしも立地に恵まれないこの地で、主に農業を営む家庭の子供が在籍していた当校。あたたかくその成長を包み込んだ学び舎であったようです。その後地域の離農者の増加に伴い、児童数も減少の一途を辿りました。
ゆかりのある方もそうでない方も、一度この地に足を運び遠くからそっと見守ってみてはいかがでしょうか？「子供達のために学び舎を作りたい。」地域の大人達の強い思いに守られた子供達。その元気な歓声が聞こえてくるかもしれません。
（2020年8月執筆）
とても美しい木造校舎です。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。
PHOTO:ezosatomi様
