石川県立図書館 取壊/移転
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2021年10月31日をもって石川県立図書館(金沢市本多町3-2-15)が閉館しました。図書館機能の歴史は古く石川県勧業博物館内の図書室設置(1879年)にまで遡ります。そして現在の石川県立図書館の開館は1966年。石川県立社会教育センターに併設する形で石川県社会教育会館内に開館しました。以降地域の学術文化の中心として、半世紀以上に渡り活躍してきました。
石川県民のみならず近隣県民にも愛されていた施設ですが、近年は老朽化が目立ちまた耐震性などの課題も指摘されていました。そして旧金沢大学工学部跡地への図書館移転が正式決定され開館にむけた準備が進められています。新図書館の開館に伴い現在の石川県立図書館は55年の歴史の幕を下ろします。
「この図書館には希少本の在庫があるのです。なかなか市中では手に入らない文献があるためよく足を運びました。館内の構造もクラシックで素敵ですが各所の痛みも目立ちます。引退の時なのだと思います。幾度となく足を運んだ施設です。いままでありがとうとお伝えしたいです。」金沢市内在住男性の言葉です。多くの方の大切な思い出を詰め込んで当館は取り壊される予定です。最後に一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2021年11月執筆)
見慣れた景色にも終わりが近づいているようです。
長きに渡り地域の大切な場所でした。心より感謝申し上げます。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス