函館本線 渡島沼尻駅舎 解体/取壊
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来る2021年11月30日に渡島沼尻駅(北海道茅部郡森町砂原東5丁目_JR北海道函館本線)の木造駅舎が取り壊されます。
渡島沼尻駅の誕生は1945年。この年の6月に延伸線が開業し(軍川‐渡島砂原間)、信号場開設に伴い建設されました。現在もその素朴な外観を保つ木造駅舎は上りホームに佇みます。そして二重出入口・二重窓、木造の壁から上に伸びる煙突など雪国の駅舎ならではの特徴を有します。
「この駅舎の大ファンです。76年もの間変わらぬ姿でいてくれたことは奇跡に近いと思います。まるで古き良き日本にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえるこの駅舎が大好きなのです。傾きも大きくなってきたようですし老朽化の程度もかなりのもの。そろそろ潮時なのだと思います。この駅舎の中に本当に沢山の人生が詰まっていると思うのです。今までありがとう。そしてお疲れ様でした。」東京在住の鉄道ファンの言葉です。
多くの方の人生の思い出がたっぷり詰まった渡島沼尻駅舎。いよいよフィナーレです。思い出をお持ちの方もそうでない方も一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?美しい駅舎の歴史をその目で確かめる最後の機会になることでしょう。
(2021年11月執筆)
76年前の姿がほぼそのまま残ります。
当たり前であった景色もいよいよフィナーレです。
長きに渡りお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
PHOTO:PIXTA