一宮市スケート場 閉鎖

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多くの有名スケート選手を輩出してきた愛知県で、長い歴史を刻んだスケート場が最後の日を迎えようとしています。一宮市スケート場(愛知県一宮市松降1丁目9-21)は、西尾張地区で唯一のスケートリンクとして地域の人々に愛されてきましたが、2022年3月末で閉鎖され、56年の長きにわたる歴史に幕を下ろすことになります。

一宮市スケート場が誕生したのは1965年のこと。当時、一宮市は繊維産業が盛んで、その工場で働く女性たちの娯楽として、地元の中小企業の組合がスケート場を建設したのが始まりなのだそうです。1986年には組合から市へ無償譲渡され、運営主体が変わった後も改修を重ねて来ましたが、製氷設備の老朽化や利用者数の減少などのため、閉鎖されることが決まりました。

オープン当時は大変な人気で、開場前から行列ができ、リンクの氷が見えないくらいたくさんの人たちがスケートを楽しんでいたそうです。フィギュアスケートや親子スケートなどの教室が充実しており、スピードスケートやフィギュアスケートのクラブも作られるなど、多くの選手を育てたリンクでした。

子どものころに通ったことのある方や、よく遊びに行っていた方など、思い出をお持ちの方も多いことでしょう。あまり時間は残されていませんが、もう一度懐かしいリンクを訪れてみてはいかがでしょうか。

(2022年3月執筆)

 

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