【JR貨物】EF66形27号機 定期運用終了
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JR貨物の発表によるとEF66形27号機が「このたび定期運用を終えた」ことが文書に記載されました。これは1960年代にデビューしたEF66形の最後の車両となっていた0番台の消滅を意味します。54年間にわたるEF66形0番台の歴史の幕引きとなります。
EF66形は、かつての国鉄が貨物用途に開発した電気機関車。大きな貨物列車を高速で牽引することが可能な力強い車両です。1968年に量産され始めたEF66形は当初は貨物列車としての運用でしたが、その後「はやぶさ」「あさかぜ」などの寝台列車の牽引の役割をも担います。デザインを大幅に作新した100番台も登場し、近年まで大いに活躍してきました。しかし積年の利用により車両の老朽化も進み、特に0番台は車両置き換えが進んでいました。
最後に残っていた0番台の「EF66形27号機」は国鉄時代をイメージさせる塗装を身にまとい、ファンの間では「ニーナ」の愛称で親しまれる車両。1973年の製造から現在に至るまで各地で活躍してきました。
「ニックネームまでついているEF66形27号機。貨物列車・寝台特急・甲種輸送の牽引まで多岐のフィールドで大活躍しました。ナンバープレートの下地の逆三角形、濃紺にクリーム色の塗装。古きよき昭和の国鉄時代そのものです。デビュー当時の面影が色濃く残るこの車両が大好きでした。ついにファイナルですね。今までありがとう。最後のラストイベントがあるようですね。必ず足を運びますからね。」京都府在住の鉄道ファンの言葉です。
(2022年5月執筆)
二度と目にすることができない美しい光景です。
EF66形27号機。日本鉄道史に輝く歴史が見事に刻み込まれました。
PHOTO:PIXTA