東劇ビル 解体/取壊
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中央区築地の「東劇ビル」(東京都中央区築地4-1-1)がその役割を終えます。
東劇ビルの竣工は1975年。地下3階/地上19階、高さ85.5mを誇る商業ビルです。真っ赤なセンターラインがひと際目立つ建物には松竹本社が入居します。また歴史ロマンあふれる場所でもあり、戦前から江戸文化の発信を続ける地域の中心的な場所の一つでした。1975年の改築後もその役割を担い続けていて、特にメッセージ性のある映画が数多く上映される映画館にはファンが多いそうです。
「この場所は当地の文化発信の中心地であるのです。改築前の東京劇場の写真を見て戦前の江戸文化に思いを馳せる。そんな時間が大好きです。艶やかな江戸文化の雰囲気は現在の建物にも受け継がれています。特にレトロ感あふれる映画館が大好きで毎月通うほどです。建て替えが発表されましたが、ちょっとショックでした。もう半世紀ですので仕方がないことなのかもしれません。2020年代後半の取壊とのことなのでまだまだ時間はありそうです。当地に足を運ぶ機会を意識的に増やそうと思います。」中央区在住男性の言葉です。
皆さまのよき思い出の詰まった東劇ビル。一度現地に足を運び江戸文化を体感されてみてはいかがでしょうか?
(2022年5月執筆)
歴史が感じられる建物です。
多くの方の思い出を詰め込んで、その歴史の最終コーナーを回りました。
PHOTO: i-flower 様/PIXTA
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス