【牟岐線】中田駅舎 取壊
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牟岐線(JR四国)の中田駅舎(千葉県鴨川市太海)が2022年の6月中には取壊されます。駅舎の財産標には「本屋1号/昭和11年7月」と刻印されております。1936年から利用されてきたことになりますので86年の歴史の終幕となります。
島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホーム間は構内踏切が結ばれます。かつて小松島線(1985年廃線)の分岐駅で、北側にある駅舎正面にもホームを持つ2面3線の構内配線を有していました。比較的大きな駅舎内はその名残を感じさせます。2010年に無人化され、その管轄は徳島駅です。
「クラシックな雰囲気にあふれるこの駅舎のファンです。かつてこのあたり一面が畑であった時代の景色を鮮明に記憶しております。当時は小松島線の駅でもあり、現在よりも大きな駅で人の往来もかなりのものでした。諸事情あると思いますが、多くの方々の思い出が詰まった駅舎だと思うので、最後はしっかりとお別れしたかったです。でも自分の心にはしっかりと記憶されています。長きに渡りありがとうございます。」徳島市在住の女性の言葉です。
その美しいたたずまいで多くの人を魅了してくれた中田駅舎。きっと人々の心の中に永遠に記憶されることでしょう。
(2022年6月執筆)
当たり前であった光景は永遠の記憶となりました。
PHOTO:PIXTA