牛伏川フランス式階段工
- 建物・施設
牛伏川フランス式階段工(長野県松本市大字内田字内田6114-261)は、大正時代に作られた治山治水の施設です。水路の長さはおよそ141m、19段の階段状の形になっています。1885年から1918年まで行われた牛伏川砂防事業の最後期にあたる1916年に建築されました。
コンクリートを使わずに石だけを使用して建造物を積み上げる「空石積み」と呼ばれる日本の伝統的な手法が用いられている点も大きな特徴。この手法を用いて作られた階段工は、周りの自然と相まって非常に美しい景観を作り出しています。
牛伏川フランス式階段工は、2002年には国の登録有形文化財に登録、さらに2012年に重要文化財に指定されています。下流は水遊びの場となっているなど現在でも多くの人に愛されている場所でもあります。興味のある方は、ぜひ一度この場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年3月執筆)
PHOTO:PIXTA