丸沼堰堤
- 建物・施設
丸沼堰堤(丸沼ダム:群馬県利根郡片品村東小川)は、1931年に当時の上毛電力株式会社により建築され、現役で稼働している発電用のダムです。
このダムは、土木耐震学の草分けといわれている物部長穂氏が設計したバットレス(扶壁)ダムであり、鉄筋コンクリートの扶壁が水圧を受けるコンクリートの遮水壁を支える、という仕組みになっています。このバットレスダムは昭和初期に全国で8基建設されていますが、そのうち現存するものは6基。丸沼堰堤(丸沼ダム)は、その現存する6基のうち1番の高さを誇るダムとなっています。
2001年に土木学会選奨土木遺産に選定されたことに加え、2003年には国の重要文化財として指定されました。発電所が指定を受けたのはこれが全国で初めてとのことです。丸沼堰堤に興味のある方は、ぜひ一度この場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。個性あふれる産業遺産があなたを迎えてくれるはずです。
(2023年6月執筆)
希少なバットレスダムです。
一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
PHOTO:PIXTA
物部長穂。土木工学の父と呼ばれる日本土木史に輝く偉人です。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?