毛馬第一閘門
- 建物・施設
かつて淀川は氾濫を繰り返し、周囲の地域に大きな被害をもたらしていたことから、1896年から1910年にかけて本格的な治水工事が行われています。その中で、設置された施設の一つがこの旧毛馬水門(毛馬第一閘門:大阪府大阪市北区長柄中3丁目13-1)です。
旧毛馬水門(毛馬第一閘門)は、1907年に建設され、1976年まで69年もの間使用されてきた施設です。非常に重厚な水門を備えていたものの、ハンドルを人の手で回すことで水門の開け閉めが行われていました。現在はその役割を終えていますが、淀川河川公園内に保存されているため実際に使用されていた水門を間近に見ることが可能。さらに、かつて船が通っていた水路を歩くこともできます。
毛馬第一閘門は、2008年に国の重要文化財に指定されています。興味のある方は、ぜひ一度この場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年6月執筆)
在りし日の営みを今に伝える貴重な場所と言えそうです。
PHOTO:PIXTA