目黒区立第十一中学校 閉校
- 文化・教育施設
目黒区立第十一中学校は、東京都目黒区緑が丘に位置する歴史ある中学校です。1947年に開校し、78年にわたり地域の教育を支えてきました。同校は東京工業大学大岡山キャンパスに隣接し、緑豊かな閑静な住宅街に囲まれた環境にあります。この立地を活かし、理科の特別授業や実験講座なども行われ、生徒たちの学びを深める取り組みが行われてきました。
当校はひとりひとりの生徒に寄り添ったきめ細やかな指導を大切にしています。全教科で少人数指導を実施し、生徒の確かな学力向上を目指すとともに、全教員による道徳教育を通じて豊かな心を育むことにも力を注いでいます。また、地域との連携も良好で、生徒たちは地域社会との関わりを通じて成長する機会を得ています。
同校の校風は「優しく穏やか」であり、生徒たちは努力家が多いと評されています。運動会や合唱などの活動では、チームワークや協力の精神が育まれ、生徒たちが3年間で大きく成長していく姿が印象的です。親子二代、三代で通う家庭も多く、その歴史と地域への深い結びつきが感じられる学校であるそうです。地域に愛された学び舎ですが、第十一中学校は2025年3月31日をもって閉校し、第八中学校との統合により新設される「目黒区立目黒西中学校」へと引き継がれる予定です。閉校を前に、「さよならイベント」などが企画され、卒業生や地域住民が集まり、学校への感謝と思い出を共有する場となったそうです。
第十一中学校にゆかりのある方々は、この機会にもう一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2025年4月改筆)
当たり前であった景色はきっと貴重な思い出になるはずです。
懐かしい思い出が鮮やかによみがえるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くの人々の大切な思い出を詰め込んで、堂々たる歴史の幕を下ろします。
写真提供:目黒区立第十一中学校さよならイベント実行委員会 様
以下は「目黒区立第十一中学校さよならイベント実行委員会」様からのメッセージです。
2021年12月、目黒区教育委員会より区立中学校統合方針「望ましい規模の区立中学校の実現を目指して」の改訂版が発表され、その中で目黒区立第八中学校と目黒区立第十一中学校を統合し、新校を開設するという方針が示されました。その後、2022年4月に学校関係者、保護者、地域関係者などで構成された「第八中学校・第十一中学校統合新校推進協議会」が発足され、統合新校の基本的事項についての協議が重ねられた結果、2023年3月に「第八中学校・第十一中学校の統合新校整備方針」が発表され、2025年4月の第八中学校・第十一中学校統合が正式に決定されました。そして、2023年6月に統合新校の校名の一般公募が行われ、同年9月に統合新校の校名を「目黒区立目黒西中学校」とすることが発表され、目黒区立第十一中学校の歴史が78年で幕を閉じるということが決定されました。こうした動きを受け、閉校記念誌「せちにしずけく美しく:目黒区立第十一中学校さよなら文集」が2025年3月に出版されました。同誌が目黒区立第十一中学校に関係された全ての方々にとって、当時の思い出が喚起されるきっかけとなれば幸いです。
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス