友ヶ島砲台跡
- 文化・教育施設
友ヶ島は、紀淡海峡に浮かぶ周囲約20kmの小さな島です。紀淡海峡の要衝に位置し、幕末から明治時代にかけて軍事拠点として整備された史実を有します。海峡を通過する敵艦を砲撃することを目的として設置された第1から第5までの砲台。その各々が軍事戦略上の明確な目的を有します。こうして紀淡海峡の全域をカバーする防衛体制が構築されました。
第2次世界大戦の終戦まで、日本の防衛の要として重要な役割を果たした友ヶ島砲台。しかし、戦後は軍事施設として使用されなくなり、放置された状態が続きます。近年になって、友ヶ島の自然や歴史的価値が見直されるようになり、砲台跡は観光資源として活躍中です。当時の面影を色濃く残し、戦争の歴史を肌で感じることができる貴重な戦争史跡です。ご興味のある方は一度当地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年1月執筆)
戦争の緊張感を現在に伝承する貴重な史跡です。
PHOTO:写真AC