旧海軍司令部壕
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沖縄県豊見城市にある旧海軍司令部壕は、沖縄戦の悲惨さを今に伝える貴重な史跡です。1944年に日本海軍によって掘られた全長450メートルの地下壕には、司令官室・作戦室・兵舎・医療室など様々な施設が設けられ、約4000人の兵士が収容されていました。
1945年3月、米軍が沖縄本島に上陸し、沖縄戦が始まると、旧海軍司令部壕は沖縄方面根拠地隊司令部として使用されました。激しい地上戦の中、司令官の大田實少将以下、多くの海軍兵士がこの壕で戦いました。
戦後、遺骨収集が行われた後、1970年に一部区間が復元され、現在は海軍壕公園として一般公開されています。壕内には、当時の戦闘状況を伝える資料や写真などが展示されており、戦争の悲惨さを肌で感じることができます。
旧海軍司令部壕は、戦争の犠牲者を追悼し、平和の大切さを訴える場として重要な役割を果たしています。訪れる人々は、戦争の記憶を心に刻み、平和への誓いを新たにすることができます。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと平和の尊さを感じ取れるはずです。
(2024年3月執筆)
地下に張り巡らされた通路が何かを訴えかけてきます。
悲惨な歴史を今に伝える貴重な史跡です。
PHOTO:写真AC