東赤谷連続洞門
- 建物・施設
新潟県新発田市にある通称「東赤谷連続洞門」は、4つのスノーシェッドが連続するトンネルです。その神殿の回廊のような佇まいで近年注目を集めている場所です。
この洞門は、1922年に赤谷鉱山で採掘された鉄鉱石を運ぶために敷設された専用線が起源です。第一次世界大戦後の不況により一時放置されたものの、その後、国鉄赤谷線として復活。鉱石輸送だけでなく観光客向けの路線としても活躍しました。しかし、その後は鉄鉱石の生産量が減少し、赤谷線も赤字路線となり、1984年に廃止されました。
現在は県道335号線として、ダム関係者や観光客が行き来する道路として利用されています。洞門は当時のままの姿を残しており、線路跡や鉄橋の残骸なども見ることができます。国鉄時代の廃駅跡なども確認でき、かつて鉱山鉄道として栄えた面影を偲ぶことができます。
新潟県新発田市にも歴史ロマン溢れる産業遺構が今なお佇みます。是非一度当地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
(2024年5月執筆)
PHOTO:写真AC