【宗谷本線】雄信内駅 廃駅
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雄信内駅は、北海道天塩郡幌延町字雄興にある宗谷本線の駅で、1925年に開業しました。駅名はアイヌ語の「オヌプンナイ」に由来し、「川尻に原野のある川」を意味します。
1932年には雄信内橋が架橋され、駅周辺に小さな街が形成されました。1970年頃には、駅前に食料品店や旅館などが立ち並び、雄興地区の人口も増加しました。当駅は交通の要所として地域の中心的な役割を担いました。
木造平屋建ての国鉄型木造りの駅舎は、1953年に改築されたもので、修復を重ねながら利用され続けています。相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能です。駅舎内には改札口が存在しますが、現在は無人駅。2021年4月以降、駅の維持管理は幌延町に移管されています。
多くの人々に愛される雄信内駅ですが、2024年6月に当駅の管理主体の幌延町から、2025年春のダイヤ改定時の廃駅方針が正式に発表されました。見慣れた光景に残された時間も少なくなってきました。是非一度現地に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
(2024年6月執筆)
美しい営みの光景です。
当駅では列車交換が可能です。
当たり前であった景色の終わりが近づいております。
PHOTO:写真AC