【JR九州】マヤ34形 引退
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1978年製造のマヤ34-2009号車が1987年の国鉄分割民営化時に継承されたJR九州のマヤ34形。導入から現在に至るまで走行しながら軌道検測を行う高速軌道試験車として重要な役割を果たしてきました。軌道検測という専門用途に特化し、特殊な設計と機能を有します。近代化更新工事後は、データ処理能力が向上し、より効率的な検測作業が可能となり、主に九州地域の鉄道の安全運用に大きく寄与してくれました。
近年は時代の流れにより、日本全国の軌道検測専用車両は徐々に減少。2018年にJR北海道のマヤ34-2008号車が廃車となって以降、JR九州の2009号車がマヤ34形の最後の1両として現役で運用され、日本の鉄道技術の発展を象徴する車両となっていました。
そしてついに当車両は正式に引退。「マヤ34形+50系客車連結 最初で最後の特別運行!50系客車特別運行プラン」が2024年9月25日に実施されました。熊本・鳥栖間を走行する特別なツアーで、マヤ34形の歴史に幕を下ろす象徴的なイベントとなったようです。九州地域のみならず日本全国の鉄路の安全を見守ってくれたマヤ34形。その堂々たる歩みは日本鉄道史に深く刻み込まれるはずです。
(2024年9月執筆)
堂々たる46年の歴史の閉幕となったようです。
PHOTO:PIXTA