敦賀港新営業所 営業終了
- 乗り物
- 建物・施設
敦賀港新営業所(旧敦賀港駅)は、長い歴史を持つ重要な交通拠点です。1932年に敦賀新港駅までの貨物支線が開業しました。第二次世界大戦後、港湾機能の回復に時間がかかりましたが、1951年に重要港湾に指定されます。1970年代には北海道航路の開設やコンテナバースの完成など、さらなる発展を遂げました。
当地の重要な物流機能を担いましたが、2009年4月に輸送形態が列車からトラックに変更。そして2016年には輸送需要の減少を主な理由として鉄道事業が休止。さらに2019年、敦賀港線は正式に廃止されました。その後、旧敦賀港駅は敦賀港新営業所としてトラックによるコンテナ輸送を継続していました。
長きに渡り当地の物流重要拠点でありましたが、管理母体のJR貨物は2024年12月中旬に、「敦賀港新営業所」の営業終了を正式に発表。2025年3月15日に実施されるダイヤ改正に歩調をあわせてその歴史の幕を下ろします。古くは敦賀駅から延びる貨物支線の終点「金ヶ崎駅」だった施設ですが、その誕生の1882年から起算すると140余年の歴史の完全閉幕となりそうです。地域発展に多大な貢献をしてくれた敦賀港新営業所(旧敦賀港駅)。その史実を忘れないようにしたいものです。
(2024年12月執筆)
PHOTO:PIXTA