日高本線 西様似駅 廃駅
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北海道苫小牧市と様似郡様似町を結ぶJR北海道日高本線にある西様似駅(北海道様似郡様似町西町)が、廃駅の危機にあります。
同駅は1937年に開業、終点である様似駅の一つ手前の駅です。島式ホーム1面1線構造の無人駅となっており、貨車を再利用した貨車駅舎がしずかに佇みます。かつてこの地には森林鉄道の三井軌道が運行されており、ミズナラを中心にした材木が運搬されておりました。近年まで敷地内に材木が積み上げられている光景をみることができました。周囲は山と海に囲まれており、民家は少なく、駅の利用者は年々減少しています。
2015年以降に発生した豪雨による高波被害の影響により、残念ながら鵡川駅から様似駅までの間は運休となり、代行バスが運行されています。JR北海道は2020年を目処にこの区間について廃止の方針を固めており、沿線7町と協議が続いている状態です。同駅から徒歩10分の海岸では名所の親子岩が見ることができるので、廃駅前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2018年11月執筆)
伐採した材木に囲まれております。
冬にはとても寂しい光景になります。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
追記・・日高線の一部区間のバス転換が正式決定しました。2021年の3月をもって当駅は廃駅となります。(2020年8月)
高倉健氏主演「君よ憤怒の河を渉れ」。様似町がロケ地になっております。 「西様似駅」のシーンも登場します。この機に昭和のスター俳優とともに北の鉄路の歴史を確かめてみてはいかがでしょうか。
永久保存版の映像としてお手元に置いておくとよいかもしれません。
VIDEO : 北海道ファンマガジン 様