【留萌本線】留萌駅~増毛駅間 部分廃線
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留萌本線(JR北海道)の一部区間の歴史の幕がおろされました。廃線の対象となったのが日本海沿岸を走る留萌~増毛間。堂々たる95年の歴史の閉幕です。
同線はもともと1910年に函館本線と接続する深川から留萌まで開業、1921年に増毛まで延伸し全通しました。当時は炭鉱からの石炭を港に運ぶことと、港で水揚げされたニシンを輸送する目的もありました。晩年は1両か2両のディーゼルカーによる一日数本の運行にとどまっています。
この区間は日本海の沿岸を走るためその風景が魅力的でしたが、1980年代よりすでに沿線の過疎化が進行し、2014年時点では1日に平均142人の利用にまで減少し、ついに廃止対象区間に。2016年12月4日をもって最終運行され、翌日に廃止されました。最終運行時には多くのファンや沿線住民に見送られながら増毛駅を後にしたとのことです。その姿はきっと、あらゆる人々の記憶にしっかりと焼き付けられたことでしょう。
(2018年12月執筆)
野趣あふれる単線ですね。
地域の人々の灯でもありました。
長い間お疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
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